"大地讃唱" セルフライナー・ノーツ

ファーストフルアルバム"大地讃唱"に収録された各楽曲に対する思いを、CRAFTマサトにコメントしてもらいました!

01.大地讃唱

自然は常に変わらず、それでも成長を続ける偉大な生きもの。時に大きな空から、時に小さな道端から争いばかりの悲しい現代社会を見守っています。人間は自然が無ければ生きられないけど、自然は人間がいなくなっても生き続けます。だからオレ達は自然と共存し、それを讃えなければならない。木漏れ日の射す森の中で、心を研ぎ澄まして全員で合掌する絵を浮かべながら書いた初期の作品です。ビルが乱立する四角い空の下に広がる大森林へ、ようこそ。

02. Classic 4

マイク、パーカッション、ダンス、そしてCRAFTの楽曲の大半をカバーするAKAI MPC。この四重奏を有名なビバルディの「四季」に乗せて、ポジション毎にそれぞれの季節を振り分けました。重なり合っては繰り返す弦楽器のリフはいつまでも続いていくような自然を現しています。四季は巡って次のポジションにパスし、また連鎖していく。音だけでは伝わりにくいCRAFTの構成と未来永劫をコンセプトに置いた紹介的作品。

03. 東京コンクリートジャングル

CRAFTがこれまでに過ごした数年間、その主な舞台はストリートでした。鼻息荒いライブの始まりからその場で起きる様々なハプニングまで、経験と成長を与えてくれた現場をありのまま描きました。ストリートには本当に色んな人がいます。共に楽しむ人、ただ傍観する 人、法律で裁く人、力で退ける人。クラブじゃないライブハウスでもない、そこは社会そのもの。時にリアルにヤバい方々にも対面する現場のサグな空気…そりゃあ謝りますよ!死にたくねーもん。ストリート盛り上げちゃってゴメン!はい撤収!

04. On & On feat. KAI from THC!!

人には大切にしたい思い出もあれば、消してしまいたい過去もある。けど「自分の心のままに今を生きるべき!」という想いに賛同してくれたTHC!!から重要人物KAIをフィーチャー。2人が歌うのは何より続けることが大切だということ。走らなくていい、休んでもいい、ただ一日一歩でも前へ。複雑なようでシンプル、素晴らしさよりもろくでもない事の方が多いこの世界。けど必死になって生きてればその後に来る喜びが全てチャラにしてくれる瞬間がある。人生ってのもなかなかいいもんだな。

05. BLUE BLUE

ふと雨上がりに空を見上げたら、雲ひとつない澄み切った青空。そんな何気ない光景から落ち込んでた毎日を脱するヒントを得ました。周りを見れば嘘ばかり、そしてどこか取り残されている自分。差し伸べられている手を振り切ったり、熱くなって意地を張ったり。それでも自分 を貫く事の苦悩の中で戦ってるひとへの応援歌です。孤独とはひとりだけになることだけど、もしかしたら誰しもが心の奥底では感じていることなのかもしれない。雨はいつか必ず晴れる。それがこの曲のメッセージです。

06. 夜の丘

戦争。もしその狂気がオレ達の日常に顔を出したら、きっと人間ってヤツは神が造った失敗作だと思うだろうな。ニュースの中でしか見る事のない、どこかウソみたいな現実。戦後60年が経った今、遥か西の方ではまたしても終わる事のない戦火に包まれています。解決策は金 か?報復か?それとも全てナシにする殺戮か。そんな事を平然と繰り返す国家に未来はあるのだろうか?ここ日本に平和な今日があるのも先人達の決死の努力が報われているから。まずは身近な人達を大切にしよう。キレイごとじゃない愛を注ごう。

07. Eternal Island

いくらのんびりしても時間が経たない休日があればなーとか思った事、ありますよね?ありましたここに!曲の中に!南の島に恋人とバカンスへ行きました。どうしてもエロい気持ちになる夜もありました。来る日も来る日も海で遊びます。「あはははははは。私を捕まえられるぅ?」「あはは、待てー。」「あははは」「あははははははは」…うへへ。それでも時間は経たない!なんと素晴らしい。そんな言ってしまえば妄想を掻き立ててくれる作品です。(注)実際この曲を聞いてる時は時間が止まります。

08.ヤンカディ〜マクル(Skit) with rana riddim

燦々と照りつける太陽、そこに広がるのはアフリカの大草原…南方の自然を讃えるパーカッション集団rana riddimをフィーチャー。ドゥンドゥン、ケンケニ、サンバン、ジャンベという4つの楽器から奏でられるアフリカンビートは東京の慌ただしい日常を霞めるように、「何も考えない時間」を与えてくれます。さぁ目を閉じて至福の休息へ。体を揺さぶる鼓動を感じて、しばし心の洗濯。

09. Master key feat. Double S

音楽とは国境なき言語である。それを共に証明すべく、CRAFTのサウンドプロデュースも担うバイリンガル野郎Double Sをフィーチャー。雑多に切り刻んだサンプルと生ドラムをベースに、ライブ感とジャムセッションのグルーブ感を意識した作品です。ブレイクで魅せる和のソロジャンベ、各曲でスクラッチを担当するDJ HARA のスキルにも注目!やいのやいの御託並べる連中を尻目に、純粋に音を楽しんでる音楽こそが全ての扉を開くマスターキー。

10. 雪の結晶

今、一際ニュースで取り沙汰されている子供の自殺。最近になっていきなり始まった事でもないだろうけど、親子や兄弟で殺し合いを始めるようなイカレた世の中なのは間違いない。社会の荒波にもまれて父親は家に帰って当たり散らす、歯車が狂いだした家庭で母親は子供にどなり散らす、子供は?そこで行き止まりなのです。逃げ道はない。愛に飢えた子供達の選択肢が狭くなるのも理解出来ない問題じゃない。冷たい雪が降る嵐の夜でも凍えそうな手を取り合い、鎖のように固い結束で繋がっているべきです。それが家族だと思う。

11. 静寂トワイライト

夕暮れ時になると空を染めるオレンジの光、それがトワイライト。海に映る夕日を見ながら今、地球が抱える環境問題を訴えた作品です。またトワイライトには「衰退」の意味も含まれています。温暖化が進み、大地は枯れ、海は汚れ、文字通りこの星は衰えています。その原因のほとんどが人の手によるもの。このまま時が流れれば、オレ達の子孫は確実に砂漠の中で過ごすことになるだろう。今できる事は何か?ゴミを減らそう。排気ガスを無くそう。そしてひとりひとりが問題について考えよう。

12. Under the Moon

ネオンの明かりで星も見えない都会の夜空にひとつの月明かり。今夜はその下でジャズでも聴きながら色んな事を語り合おう。踊るような生ベースとドラムは街の喧騒、月光が降り注ぐ様を模したブラス、 Double Sのトラックが暮れゆく街並の情景を支えています。Hookをコール&レスポンスにして「音楽的な会話」を強調しました。泡立つシャンパンの注がれたグラス越しに向かい合い、少しの間大人の天体観測を。今日もお疲れ様…乾杯。

13. 表現の自由 feat. KAZE

人民誰しもが持つ権利、表現の自由。そしてここにも新たな表現者あり。夜な夜な新宿を舞台に活動する関西ラッパーKAZEをフィーチャー。好きなヤツに気持ちを伝えることも、偉大な夢を持つことも、それは自分を表現したいという人間の本能に違いない。世間に恥じない 事をしろ、理由のない考えは持つな。そんな言葉が飛び交う素晴らしくまじめな島国に喝!何を言われても、どんなに怒られても溢れ出す純粋な想いは伝えるべきです。それが芸術だと信じるならば。

14. Sunshine

ひとりひとりの考えや道が違うように、ひとりとして同じ人間はいない。地球と月のように近付いたり離れたり、それでも大切なパートナーと寄り添って道を歩く喜びを太陽の柔らかな光の中において表現しました。疲れ切って体がボロボロの日も、心が折れそうになる日も大切なひとがそばにいることでまた一日がんばれる。今まで世話になった友達、恋人、家族、またCRAFTを取り巻き支えてくれた全てのひとに感謝の気持ちを込めて。ありがとう。